本学は2月22日、ブルキナファソ出身のアブゼ・ジグマ王女(Her Royal Highness Princess Abze Djigma)に岡山大学名誉博士の称号を授与しました。
授与式では、本学教職員・学生・学外関係者らが見守る中、槇野博史学長が名誉博士記をアブゼ・ジグマ王女に手渡しました。
アブゼ・ジグマ王女は、国連専門家およびアドバイザーとして、地球環境問題、気候変動、持続可能な開発のための教育(ESD)、持続可能な開発目標(SDGs)、エネルギー政策等について20年以上の国際的なハイレベルでの経験を有しており、ピラミッドの底辺の人々のエンパワーメント、インフォーマルセクターの重要性の認知度向上、開発途上国の女性や若者の潜在能力を引き出すための事業など、有色人種の女性のロールモデルとして世界的に知られている国際的な要人です。このたび、学術文化の発展への貢献が特に顕著であるとして、ESDに関するアジアで初めてのユネスコチェアを設置している本学から、名誉博士の称号を授与することとなりました。本学の名誉博士はアブゼ・ジグマ王女で9人となりますが、女性への授与は今回が初めてです。
称号授与式に引き続き、アブゼ・ジグマ王女と本学関係者とのトークセッションを開催しました。学長とのセッションでは、アブゼ・ジグマ王女から「若者のエンパワーメントの柱となるのは教育である」との話があり、槇野学長は、「本学は毎年One Young Worldに学生2人を派遣するなど、学生の夢の実現をサポートしている」と紹介しました。続く学生とのセッションでは『We have a dream』をテーマに、学生は自身の夢について発表し、アブゼ・ジグマ王女から激励のメッセージが送られました。
そのほか、アブゼ・ジグマ王女は本学の資源植物科学研究所や岡山県庁、岡山市役所、日本ユネスコ国内委員会事務局、駐日ブルキナファソ大使館を訪問しました。資源植物科学研究所では、施設や研究室の視察を行い、アフリカ出身の学生との交流も含め、積極的な意見交換がなされました。
今回の称号授与をきっかけに、アブゼ・ジグマ王女との連携強化を通して、地域と地球全体のウェルビーイングの向上に貢献してまいります。
名誉博士記を掲げるアブゼ・ジグマ王女(左)と槇野学長 ※撮影時のみマスクを外しています。
アブゼ・ジグマ王女と学長のトークセッションの様子
トークセッションに参加した学生らとの記念写真(アブゼ・ジグマ王女:左から3番目、学長:右から2番目、モデレーターを務めた市川太一氏(WORLD ROAD):右から1番目)
資源植物科学研究所訪問の様子
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