12月4、5日に「ローマクラブ年次総会2022(The Club of Rome Annual Conference 2022)」が中米コスタリカの首都サンホセ市にある国連平和大学(United Nations-mandated University for Peace: UPEACE)で開催され、本学の横井篤文上席副学長(特命(グローバル・エンゲージメント戦略)担当)・ユネスコチェアホルダー、兼地球憲章国際審議会委員(Earth Charter International (ECI) Council member)が現地にて招待参加しました。
12月1、2日には地球憲章国際会議「2022 Earth Charter Conference」が開催され、本学も協力参画。槇野博史学長および横井上席副学長が招待参加しました。続いて開催された本ローマクラブ年次総会も、地球憲章国際本部(ECI)らとの共催となりました。ローマクラブはスイスに本部を置く世界的なシンクタンクで、1972年のベストセラー『成長の限界(The Limits to Growth)』を出版したことで知られています。また、ローマクラブにはこれまで元首相・大統領をはじめ、国連・国際機関や政府関係者、ならびに世界的に著名な思想家、学者、教育者、環境活動家、社会イノベーターなどさまざまな世界的リーダーが参画しています。名誉会員には旧ソビエト連邦大統領で地球憲章を共同創設したノーベル平和賞受賞者のミハイル・ゴルバチョフ氏や元地球憲章委員会委員でノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイ氏をはじめ、ユネスコ第8代事務局長の松浦晃一郎氏や元国連高等弁務官の緒方貞子氏などが名を連ねています。
本年の年次総会では、ローマクラブ史上初の女性共同会長として、反アパルトヘイト活動のスティーブ・ビコ氏のパートナーでありネルソン・マンデラ氏と共に黒人の人権活動をしていたマンフェラ・ランフェレ氏や、各国政府および国際機関等でサステナビリティや気候変動に関するアドバイザー等を務めるサンドレ・ディクソン・デクレーヴ氏をはじめ、ベルギーのマリー=エスメラルダ王女や地球憲章国際本部事務局長のミリアン・ビレラ氏らが出席しました。本年次総会のテーマは「The Limits to Growth +50: Global Equity for A Healthy Planet」。『成長の限界』出版から半世紀以上の歴史を踏まえて、人類と地球のウェルビーイングのためのグローバルな公平性について活発な議論がなされました。横井上席副学長も地球憲章国際審議会員として、ローマクラブ副会長のカルロス・アルバレス・ペレイラ氏や、本ローマクラブ委員でロレアルーユネスコ女性科学賞の黒田玲子東京大学名誉教授らをはじめ多くの出席者と歓談し、本学の取り組みに関しても積極的な意見交換をしました。