本学が推進するSDGs及びパリ協定の達成を視野に、ユース・エンゲージメント(youth engagement)の取り組みを加速させる国際動向の進展や、国連の新たな組織「国連ユースオフィス(UN Youth Office)」の設置が第76回国連総会本会議で9月8日に採択されたことを受けて、10月13日〜14日に、横井篤文上席副学長・ユネスコチェアホルダーら本学グローバル・エンゲージメント・オフィスの関係者が、英国内トップレベルの大学のひとつであるバース大学(University of Bath)を訪問しました。
今回の訪問は、本学と同じく、世界最大級の次世代リーダー・グローバルサミット「One Young World(OYW)」のパートナー機関であるバース大学と大学間連携の構築へ向けた会合として実施しました。
初日に、横井上席副学長らがバース大学人文社会科学部(Faculty of Humanities and Social Sciences)を訪問。同学部のLouise Brown副学部長(Associate Dean)・教授、Emily Richardsビジネス・エンゲージメント・マネージャー(Business Engagement Manager)、兼バース大学OYW代表パートナー(OYW Delegate Partner)らを始め、多くの大学関係者と積極的な意見交換が行われました。その中で、バース大学は英国大学ランキング「The Guardian University Guide 2023」にて国内第7位にランクインしており、さらに学生交流や学生活動のサポートを積極的に行なっていることが評価され、「The Times and The Sunday Times Good University Guide 2023」の「University of the Year」を受賞しているなど、英国内でもトップレベルの総合大学であることが紹介されました。また、それを受けて、横井上席副学長が本学のグローバル・エンゲージメントの戦略や取り組みを紹介。「持続可能な開発のための教育(ESD: Education for Sustainable Development)」を世界の拠点地域の一つとして推進していることを始め、国立大学として唯一「第一回ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞していることや、最近では国連機関との連携を強化し、国連貿易開発会議(UNCTAD)や国連平和大学(UPEACE)・地球憲章国際本部(Earth Charter International: ECI)らと協働し、途上国からの若手女性研究者や次世代リーダーシップの育成をグローバルの高いレベルで推進していることなど取り上げました。これらを踏まえて、今後はOYWのパートナー機関として、両大学でOYWにおける大学間連携を強化していくことで基本合意しました。
その後、バース大学ビジネススクールを訪問(School of Management)。同大学のRajani Naidooコミュニティ・インクルージョン担当副学長(Vice President, Community and Inclusion)・教授、兼ユネスコチェアホルダーと会談し、両大学のユネスコチェアやOYWなどを最大限に活用しながら、人類と地球の幸福(human and planetary wellbeing of all)のための教育・研究交流をさらに進めていくことで基本合意しました。