9月26日、岡山市、真庭市が主催する岡山連携中枢都市圏事業として「CLTセミナー・共育共創コモンズ構造見学会」が、一般社団法人日本CLT協会、国立大学法人岡山大学、清水建設株式会社の協力により本学自然科学研究科棟大講義室で開催され、本学の教職員、学生のほか、他大学、岡山県、市町村職員、建築関係者など、約80人が参加しました。
はじめに主催者を代表して、岡山市産業観光局産業政策担当局の安藤功夫局長、真庭市の太田昇市長からのあいさつに続き、本学の高橋香代理事から、共育共創コモンズはCLTを活用した木造の建築物で、SDGsに貢献する実践的工学系教育の「新たな交流と共創の場」を有する共同研究拠点として、また4月に設置したグリーンイノベーションセンターでは、建築関係の教員を多数採用し、カーボンニュートラルに伴う地域のグリーン成長を支える人材育成と科学技術開発の拠点としての役割が期待されることなど、あいさつがありました。
セミナーにおいては、共育共創コモンズの設計施工を受注している清水建設建築総本部設計本部教育・文化施設設計部設計長の稲場万鎖夫氏から「CLT工法の新たな可能性を探る」について、本学学術研究院環境生命科学学域木質構造設計学研究室の福本晃治准教授から「CLTの強さを活かしきる構造」について、講演を行いました。最後に一般社団法人日本CLT協会代表理事で、銘建工業株式会社の中島浩一郎代表取締役からあいさつがありました。
続いて行われた「共育共創コモンズ構造見学会」では、共育共創コモンズの工事現場で、今回の建物のポイントでもあるCLTパネル工法では前例のない18.0 m × 21.6 mの無柱大空間を実現する「CLT大梁ジョイント・メタルレス構法」を採用したCLT大梁の設置について、構造見学を行い、参加者からは質問が盛んに寄せられました。
「共育共創コモンズ」は、カーボンニュートラル・脱炭素社会に貢献する、環境に優しい木質系材料CLT(Cross Laminated Timber)を活用した木造建築で、今年12月の完成を予定です。
あいさつする高橋理事
説明する福本准教授
構造見学会の様子
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