本学は6月17日、津島キャンパスで、「事業承継について考えるワークショップ」の三回目を開催し、会場とリモートでそれぞれ約50人が参加しました。
開会にあたり、那須保友理事(研究担当)・副学長が「このワークショップは、本学がミッションとする『ローカルSDGs』の実現に向け、地域の産業を支える企業の活躍を『総合知』で支援するため開催するものであり、8月にはさらに発展させた『おかやま経営実践塾』の開講を予定しているので、ぜひ参加して欲しい」とあいさつしました。
ワークショップでは、まず、
株式会社ビザビの前坂匡紀会長が「時代と社会に育てられ バトンを受け、渡すために走った80年」と題して講演。ご自身の20歳の時の転機から、当時の広告業界の大きな胎動と「育ててやろう」という社会の動向などに背を押されながら、60年にわたり、地域に根差し、かつ、人に根差してきた経営を実践されたことをさまざまなエピソードを盛り込みながら披露しました。
続いて、
株式会社フジワラテクノアートの藤原加奈副社長が登壇。「『承継の不安』から『2050年に向けた覚悟』に変わるまで」と題し、自身が学んだ経営学の実践が従業員の反発を買った「涙の議論」の時期もあったが、「自由にやりなさい」と信じてくれた現社長や時にぶつかりながらも、ともに苦難に立ち向かった社員・取引先の方々のおかげで乗り越えることができたエピソードを紹介。現在、健康経営や2050年を見据えた未来ビジョンの策定とその徹底的な実行にこだわった経営が行えていると話しました。
その後に行われたトークセッションでは、参加者からの質問も交えて、リーダシップ論、一人一人の力の発揮、女性従業員を含めた人財運営方法の苦労、事業継承を任せられる判断など多岐にわたる1時間に及ぶ議論が繰り広げられました。
〇令和4年8月(予定)から “地域が次世代経営者を育み、次世代経営者が未来の地域経済を育む” をコンセプトに、事業承継者向けの「おかやま経営実践塾」を開講する予定です。
詳細は下記URLからご覧ください。
https://www.okayama-jissenjuku.com/
あいさつする那須理事
講演する前坂会長
講演する藤原副社長
トークセッションの様子
本件問い合わせ先
研究推進機構産学官連携本部・企画戦略室(URA室)
TEL:086-251-8456/086-251-8930
e-mail:uraoffice◎okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えてください。