本学は、全米から選抜された32名の大学生・大学院生を対象に実施した日本語と日本文化を集中的に学ぶ米国務省「重要言語奨学金(CLS)プログラム」夏期オンラインコース(6月15日~8月7日)の終了にあたり、8月7日に閉講式を挙行しました。
閉講式は、本学及びプログラム関係者と参加学生をテレビ会議システムでつなげて実施。舟橋教学担当理事から開会のあいさつがあった後、槇野博史学長からビデオメッセージで、「和を以って貴しとなす」という聖徳太子が制定した十七条の憲法の一文に例えて、「意見の違いで対立したり、関係に大きな溝を作ってしまうのではなく、全体が「和の精神」をもって、わだかまりなく話し合うことが大切である。CLSプログラムでのいろいろな人とのコミュニケーションを通して、国境を越えて、人と人の議論によって形成した「和の精神」の経験が、実りある経験となりますように、みなさんの将来に大変期待しています。」と式辞を述べました。
その後、各クラスを代表して4名から本プログラムを通して学んだこととプログラム関係者への感謝の言葉があり、オンラインではあったが、SDGsに関わる文化活動やインタビューを通して日本語や社会文化について多くを学んだこと、岡大生、ランゲージパートナーとの交流を通して日本人の友人ができたことなどの感想が述べられ、8週間のプログラムの活動の様子を記録したサプライズビデオを全員で鑑賞し、楽しかった思い出を振り返りました。
続いて、本学プログラム関係者(担当教員、ランゲージパートナー)のあいさつ及びアメリカン・カウンシルズのCLS日本プログラムオフィサーのキムセジョン氏から本学関係者への謝辞があり、最後に横井上席副学長・ユネスコチェアホルダーからのあいさつで8週間のプログラムを終了しました。
●CLSプログラム
国家安全保障や経済発展の観点から重要な役割を果たす、ロシア語や中国語など世界15言語の人材養成を狙いに、米国務省が実施しているプログラムです。日本では2010年に受け入れがスタートし、同プログラムは国際教育・交流を専門とする米非営利団体American Councils for International Education(アメリカン・カウンシルズ)によって運営されています。