大建工業株式会社と「ビジョン共創型共同研究プロジェクト」を開始

 本学と大建工業株式会社は、2020年12月に包括連携協定を締結し、SDGs 達成に資するテーマでの共同研究の実施などさまざまな事業を進めています。
 その活動の一環として、今年度から、本学においては研究推進機構産学連携・知的財産本部、同社では開発研究部門であるR&Dセンターが中心となり、両者がそれぞれの知見を共有しながら議論し、R&Dセンターの長期ビジョンの構築や、その実現に向けた共同研究テーマの創出を目指す「ビジョン共創型共同研究プロジェクト」を開始しました。
 同プロジェクトでは、企業ニーズと大学シーズのマッチングによる技術的な研究開発にとどまらず、技術経営(MOT)・知的財産戦略等も視野に入れて、「組織」対「組織」の連携体制で進めていくこととしています。
 その第1ステップとして、技術経営手法に基づいて自社技術資源を分析する上で必要な基本知識を学ぶことを目的に岡山大学の人文社会系(学術研究院社会文化科学学域・同ヘルスシステム統合科学学域)、研究推進機構の5名の研究者(※)が同社の技術分析や特許・強みの分析、技術経営(MOT)に関する講義、実習などを半年かけて行います。その結果を受け、第2ステップとして、同社の実際の課題の解決を図る活動を行っていく予定としています。
 7月1日には、そのキックオフとなる講演会を同社のR&Dセンターで開催しました。講演会では、学術研究院ヘルスシステム統合科学学域の藤井大児教授が「イノベーションマネージメント概論」と題し、経営学の視点に基づきながら、イノベーションや起業家精神について説明を行いました。続けて、部門の戦略をありたい未来を実現するための構想と位置づけ、どのようにしてこれを実現するか、そのストーリーを構築し、参加者各自が発信できるようになることを目指そうとアドバイスしました。
 講演会には、R&Dセンター勤務の同社社員だけでなく、東京・大阪勤務の関連部門社員など65名の方が対面とオンラインでしました。講演の後に行われた質疑応答では、参加者から多くの質問があり、予定の時間を超過するほどの活発な議論が展開されました。
 
※第1ステップ「岡山大学MOT教育プログラム」の概要
  内   容:人材育成の推進及び相互支援の一環として、岡山大学と連携した全8回の
       講義や全5回の実習を予定。MOT (技術経営)の推進に必要な基礎知識
       を習得するためのオンライン講義を、約半年間にわたり実施します。その
       後、同社技術の分析や、将来を見据えた課題について討議を重ね、知見を
       深めていく予定です。
  講義テーマ:「経営戦略の実行」をはじめ、「知財戦略」、「コーポレートファイナンス」、
        「マーケティング戦略」などを予定しています。
  講   師:学術研究院ヘルスシステム統合科学学域 教授 藤井 大児
        学術研究院社会文化科学学域 准教授 日髙 優一郎
        学術研究院社会文化科学学域 准教授 酒本 隆太
        学術研究院社会文化科学学域 准教授 天王寺谷 達将
        研究推進機構        教授  浅田 学
講演する藤井教授
質疑応答の模様
本件問い合わせ先

 研究推進機構 産学連携・知的財産本部
 TEL:086-251-8930
 E-mail:cr-ip◎okayama-u.ac.jp
 ※◎を@に置き換えてください。

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