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本学は令和3年4月、4番目の研究所となる岡山大学文明動態学研究所を新設し、4月14日開所式を挙行しました。開所式には槇野博史学長、高橋香代理事(企画・評価・総務担当)、松本直子文明動態学研究所長ら教職員約20人が出席しました。
槇野学長は「多様なパートナーシップで文理横断的な研究の発展、国際的人材交流、地域社会との連携が促進されることを期待しています」、松本研究所長は「さまざまな分野の連携により、課題解決の糸口が見えてくる。文明動態学という新しい学問を全国、そして世界に広げていきたい」と話しました。
本研究所では、考古学、歴史学、人類学、経済学、社会学、哲学等の人文社会科学を核とし、本学および国内外諸機関の地質学、生物学、化学、物理学、神経科学、情報科学等の研究者との緊密な連携のもとに人類文明の来し方・行く末を探求します。社会文化科学研究科附属文明動態学研究センター(2018年10月設置)で行ってきた活動をさらに発展させ、過去から未来へ、地域から世界へ、というふたつの基軸において、人類社会が抱える課題を多角的に研究し、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を視野に入れながら、持続可能な社会の構築に貢献します。
同日、創立五十周年記念館で開催されたキックオフ・シンポジウム「パンデミックと文明―感染症と向き合う過去から未来へ―」では、長崎大学熱帯医学研究所国際保健学分野の山本太郎教授に「Withコロナ時代の羅針儀」をテーマに講演いただき、会場およびオンラインで約150人が参加しました。ディスカッションでは、世界的な新型コロナウイルスのパンデミックの渦中で、私たちはどこへ向かえばよいのかなど、文明動態のなかの感染症と人類の関係から、持続可能な社会をいかに築いていくかを考えました。
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岡山大学文明動態学研究所
TEL:086-251-7442