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12月13日、世界的ビジネスコンテスト「HultPrize」の岡山大学大会が岡山大学創立五十周年記念館で行われました。この大会はSDGsアンバサダーの4人の学生(経済学部4年西本光輝さん、経済学部3年澤山幸也さん、経済学部3年岡本真さん、理学部3年大野さくらさん)が中心となって企画・運営を行いました。
「HultPrize」は、SDGs達成のために世界中の学生(大学生および大学院生のみ)を対象に行っている世界最大規模のビジネスコンテストです。優勝チームには1 million doller(1億円以上)が事業資金として与えられ、 現在は国際連合がパートナーとなり、121カ国、100万人を超える学生が参加しています。今年度のテーマは「food for good ~transforming food into a vehicle for change~」。世界の食糧システムの問題点を根本的に解決し、持続可能な社会を発展させるためのビジネスプランを競います。
その第一次選考となるOn Campus大会を、岡山大学で初めて開催。全7組(24人)の本学学生がプレゼンターとして登壇し、英語でビジネスプランを披露しました。会場とオンライン中継を通して、国内外から約40人の観覧者が参加しました。
7組のプレゼンターからは、タイをターゲットにした家畜肥料を刷新するアイデアや先進国をターゲットに食品廃棄を解決するビジネスモデルなどさまざまなビジネスアイデアが発表されました。4人の審査員による審査の結果、食物繊維が豊富かつ、環境への負荷が牛乳などに比べ圧倒的に小さいオーツミルクを日本国内で生産・加工・販売まで行うビジネスモデルを発表したチーム「Oaternative」が優勝しました。審査員からは、ビジネスアイデアはもちろん、質疑応答の際も随所まで調査されていることがわかり、将来性を感じられる案であった。実現可能性も高く中長期的にも収益性を感じられる優れた案という評価がなされました。
2位には、アメリカミズアブを飼料として活用し低コストながら高い栄養価をもつ家畜を育てるアイデアを発表したチーム「ムーシ/Mooshi」が、3位には、廃棄が近い食品を用いたビジネス案を発表したチーム「LEL」が、それぞれ優れたビジネス案として評価され表彰されました。
見事、一位に輝いた「Oaternative」のメンバーであるSonava Tadaoさん(グローバル・ディスカバリー・プログラム(GDP)2年)はHultPrizeを振り返り「日本やアジアだけでなく、地球全体としての私たちの将来について考え、主体的に行動を起こす素晴らしい機会になった」と語りました。また、同じくメンバーのAlyana Moralesさん(GDP2年)は「チームで協力し、議論を通してビジネスを考える日々がとても充実していた。これからさらに調査やさまざまな方からのアドバイスを生かしてビジネスモデルに磨きをかけていきたい」と話しました。
その他、今回は入賞がかなわなかったチームのメンバーからも「HultPrizeを通して自分たちのチームだけでなく、他のチームメンバーやワークショップにご協力を頂いた先生方など素晴らしい出会いがあった。この出会いを機に互いに刺激を与え続けながらこれからもSDGsやビジネスについて学び挑戦を続けていきたい」との声が聞かれました。
優勝チームの「Oaternative」は、2021年3~4月に東京やシンガポールなど世界的大都市で行われるRegional大会に岡山大学の代表として出場します。
【HultPrize岡山大学大会の結果】
<優勝> Oaternative
Alyana Moralesさん(GDP2年)
Sonava Tadaoさん(GDP2年)
遠山成美さん(教育学研究科2年)
岡本真さん(経済学部3年)
<2位> ムーシ/Mooshi
三輪拓真さん(工学部2年)
有澤可菜さん(文学部2年)
Mahasawin Sikarasさん(理学部2年)
<3位> LEL
宮本あゆはさん(法学部3年)
KYI KYI THARさん(社会文化学研究科博士前期2年)
呉恪さん(文学部2年)
主催:岡山大学SDGsアンバサダー HultPrize企画・運営メンバー
西本光輝さん(経済学部4年)、澤山幸也さん(経済学部3年)
岡本真さん(経済学部3年)、大野さくらさん(理学部3年)
共催:岡山大学-Ceed、L-Café、岡山大学オープンイノベーション機構
総務・企画部社会連携課
TEL:086-251-8374
E-mail:SDGs◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。