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横井篤文副学長(特命(海外戦略)担当)・ユネスコチェアホルダーは9月1日、岡山青年国際交流会(岡山県IYEO)が主催で、地球憲章国際本部(在、国連平和大学)と本学グローバル人材育成院が協力するウェビナー(オンラインセミナー)&フリートーク「ポストコロナの未来をつくる:地球憲章とSDGs」に地球憲章国際審議会委員として登壇しました。
ウェビナーには北海道から沖縄まで学生や社会人など約80人が参加し、積極的な意見が交わされました。横井副学長は、基調講演において、「持続可能な開発(Sustainable Development)」の歴史的背景を交えながら、地球憲章とSDGsとの関わり、そしてポストコロナの不透明な世界における地球憲章の果たす意義について説明。本学が全学で取り組むSDGsの活動についても話しました。フリートークセッションでは、中学生や高校生といった次世代も積極的に参加し、どんな未来を構想したいのか、そしてどのようにしたら地球という視点での共有価値の創造(Creating Shared Value: CSV)ができるのかなど、活発な意見交換をしました。
また、本ウェビナーには、Mirian Vilela(ミリアン・ビレラ)地球憲章国際本部代表理事(Executive Director)・ユネスコチェアホルダーがビデオレターで参加。冒頭で地球憲章とSDGsの価値や原則を全学レベルで取り入れる本学の活動と、地球憲章国際本部との連携について感謝が述べられました。
本学は引き続き、地球憲章国際本部との包括協定を踏まえた連携を強化し、より公正で持続可能な平和な世界に向けた積極的かつ具体的な取り組みを全学で推進していく予定です。
●地球憲章(Earth Charter):
地球憲章国際本部(Earth Charter International: ECI)は中米コスタリカの国連平和大学に設置。1992年ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された「環境と開発に関する国際連合会議(通称:地球サミット)」の事務局長を務めたモーリス・ストロング氏と、ミハエル・ゴルバチョフ旧ソビエト連邦初代大統領が地球憲章を作成するという課題を取り上げ、彼らを中心にロックフェラー一族のスティーブン・C・ロックフェラー氏や広中和歌子元環境庁長官らを含む24人の委員から成る地球憲章委員会が結成されました。1997年3月にブラジルのリオで開催されたRio+5にあわせて第一回地球憲章委員会が開かれ、2000年3月にパリのユネスコ本部で開催された地球憲章委員会において、最終的な「地球憲章」が完成。同年6月にオランダ・ハーグの平和宮(Peace Palace)で、べアトリクス女王ご臨席のもと正式に発表されました。
「地球憲章」は前文、本文、結語で構成されており、さらに本文については4つの柱と16の原則で構成されています。6月15日現在59の言語で翻訳され、世界の多くの国と地域で用いられており、さらに2019年に開催された第40回ユネスコ総会では、持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development: ESD)に関する新たな枠組み「持続可能な開発のための教育:SDGs達成に向けて(ESD for 2030)」の倫理的な枠組みとして「地球憲章(Earth Charter)」が採択。さらなる統合的な取り組みと推進が期待されています。
○地球憲章の公式ホームページはこちら
●岡山青年国際交流会
内閣府青年国際交流事業(*1)と岡山県海外派遣事業の既参加青年からなる組織。約40年間、岡山県内で国際理解を広める活動や国際親善活動に寄与しています。会員数約人17,300人の日本青年国際交流機構(*2)の岡山支部としての機能も果たし、日本国内のみならず、海外にも幅広いネットワークを持ちます。国際交流活動や国際理解教育を通じて、岡山県在住の若者と外国の方との交流と相互理解の促進を図ると共に、地域と世界をつなぐグローバルリーダーの育成に力を入れています。
○岡山青年国際交流会Facebookページはこちら
*1 内閣府青年国際交流事業についてはこちら
*2 日本青年国際交流機構(International Youth Exchange Organization of Japan 略称 IYEO)公式ホームページはこちら
国際部国際企画課
TEL:086-251-7036