2019/08/09

【座談会】教室を超えた学習:津山アイディアソンを経て地域社会のSDGsを考える。

地域社会との学生の関わり

  • 大学院ヘルスシステム統合科学研究科 青尾 謙
  • イラヒ・ナンダ・リズキ
  • ホアン・トウ・タン
  • 関口 こころ
  • 加藤 七那海
  • 津山 家野

岡山大学は地域との関わりにおいて独自の取り組みを行っています。
学生たちは世界的な課題に対する地域の解決策を研究しながら、周囲の地域社会とつながり、支援し、学んでいきます。

学生らは、地域の方々と共に新しいアイディアを創出する「津山アイディアソン」を実施しました。
その後「津山アイディアソン」での経験を振り返り、大学での新しい取り組みについて討論をしました。

 

※本記事は英語でディスカッションしたものを日本語翻訳したものです。

津山の魅力を取り戻し、地元の人々との交流を促進していくために

青尾

皆さん方は、津山アイディアソンを経験してみてどう感じましたか?

津山

地域の方々に言葉に耳を傾け、農村地域の実際の状況について学ぶことが出来たのは本当に面白かったですね。実際に伺ってみると、津山で出会った方々は私が予想していたより、物事をとても前向きに考えていました。例えば僧侶の方が、自宅の裏庭でビアガーデンを持ちたいと考えているというのは、想像もしていなかったので本当に驚きました。 この地域の方々は、日々新しい挑戦をされていますが、やはり地方ならではのハードルがあって、それを乗り越えるためには、もっとお互いが助け合って協力していくべきだなと考えました。私たちだけで、コミュニティが今後何をすべきかということを考えていくのは簡単なことですが、私が想像していた以上に、地域の方々は積極的に協力し合っています。

ホアン

そうですね。実際に行ってみると、津山には本当にたくさんの魅力があるんですが、それが十分に発信できていないですよね。 その魅力を地元の方々だけでなく、外の方々にも伝えていくことで、津山のより良いイメージを作っていくことも大切だなと思いました。 個人的に、津山は本当に面白い場所だと思っているので、もっと多くの人に知ってもらいたいです。

加藤

さまざまな方々とお話ができたのは、私にとって本当に良い機会になりました。津山地域に住まれている警察官から高校生、僧侶の方まで、さまざまな立場の方々とお話ができました。津山さんも言っていたけど、私も僧侶の方の話を聞いて、とても開かれたな考えを持たれている方だなと思いました。ただもちろん、これまでの伝統的な考え方を大切にしている方々もたくさんいて、その方々は津山の歴史的な土地柄を生かして新たな取り組みを行い、地域の活性化に繋げていけるような取り組みを行なおうとしています。中でも私は、伝統ある街を少し改善することで復興に繋げていくことは素晴らしいと思います。ビル全体をリフォームするのではなく、修復したり、壁画をつくるだけでも、多くの改善に繋がります。

イラヒ

そうですね。私は地元の方が観光と地域の方と観光客に焦点を当てると予想していました。でも地元の方はそれ以上に、津山に住んでいる人々内部の関係について心配されていました。同時に、地域外から津山に来られる人々が、津山に移住し、そこで働き、実際に何か新しい要素を津山で見つけてくれることを望んでいました。日本の他の都市では、観光客に来てほしいと思うかもしれませんが、津山では、そこに住みたいと人々に思ってもらい、住民同士の交流を促進したいと思っているのは、私は本当に素晴らしいと思います。

青尾

では、今回の経験は皆さんの学びに役に立ったと思いますか?

学生5名

はい!!

教室を超えた学習:
事実と数字を超えて動くための人々とのコミュニケーション

青尾

今回皆さんが経験した学習は、いつもの教室で行う学習とどう違うと思いますか?

ホアン

私たちが教科書から学んでいることを、実際の生活や現実の問題に適用して考える良い機会となりました。 過疎化や高齢化、そして日本が直面しているさまざまな問題について、教科書では読んだことがありましたが、大都市の外に出て、そのような地域を目で見てみるまでは、実感を感じられませんでした。

イラヒ

私も今回のように、自分で実際に経験をすることで、世の中ではどんなことが起こっているのかを知ることができたのは、とても大切なことだと思いました。 今の時代インターネットで検索して学ぶことは簡単です。観光客の数は多くても、人々と話をして現場の状況を見ると、実際にはまだ苦労しているのかもしれません。自分が思っていたことと異なる考えを持つ人たちと実際にコミュニケーションを取り、会話をすることが重要です。

津山

こういった経験は自分たちが見逃すかもしれない情報について気づかせてくれます。例えば、人々は、より多くのリーダーシップとより多く目的を望むということについて話したとします。観光に集中したい人もいるし、コミュニティの改善に集中したい人もいますし、そして両方を同時に行うことはできますが、人々はビジョンと集中力の両方を求めていました。リーダーシップのような人間的要素は、コミュニティに入って人々と話をするまでは見落としがちな要素です。

前進:フルーツをジャムに、ジャムをツーリズムに変える

青尾

私は皆さんの提案を読んで「これをやるべきだ」と書くのではなく、「恐らくこれもできるしあれもできるのではないか」という提案をしてくれていたのが、本当にうれしかったです。皆さんは、地域の人々と彼らの意見を尊重してくれました。これは、私たちが教育と社会活動の目的をどのように組み合わせることができるかの、ひとつの例です。
現在、私たちは岡山北部と協力していくつかの問題を解決しようとしています。これは本当に良い出発点になると思います。私たちは地域社会に基づく新しい研究をしたいのですが、私たちは傾聴と会話をまず初めにしなければならいということを認識しなければなりません。岡山大学がこれらの地域社会にどのように貢献し、SDGの取り組みを進めていくことができると思いますか?

加藤

地元の企業や住民などが自分たちの考えや問題を投稿できる掲示板を作れたら素晴らしいですね。そうすれば、適切なスキルを持つ学生や教員は、関心や能力に基づいて、自分たちにとって適切なプロジェクトに参加することができます。

関口

私たちが話していたことの1つは、岡山大学が県内最大の大学として多くのつながりを持っているということです。 もしかすると、例えば私達がジャムを作ることができる大きなキッチンを持っているところや、菓子製造者と結び付けることができるかもしれません。しかし、もし岡山大学の学生がそういった場所へ出てプロジェクトを実行するように手助けすることができれば、そういった繋がりは私たちにとって素晴らしいツールとなるでしょう。

青尾

農学部などの研究者と一緒に取り組めば、このプロジェクトは非常に実現しやすいと私は思います。

関口

本当に!?農学部!

津山

私たちが話していたことの1つは、岡山大学が県内最大の大学として多くのつながりを持っているということです。
もしかすると、例えば私達がジャムを作ることができる大きなキッチンを持っていることと結び付けることができるかもしれません。しかし、もし岡山大学の学生がそういった場所へ出てプロジェクトを実行するように促進したら、その繋がりは私たちにとって素晴らしいツールとなるでしょう。

SDGsの達成に向けた第一歩「つながり」と「らしさ」が
私たちの未来をつくる