お茶の水女子大学SDGs推進研究所学生委員会メンバーが来学 ~異なる環境の学生同士の交流から生まれる新しいSDGsの芽~

 2月22、23日、お茶の水女子大学SDGs推進研究所学生委員会の中村聡美さん(文教育学部)と土井泉璃さん(理学部)が来学し、本学学生らとの交流を行いました。今回の交流会は、2022年10月19日に同研究所の開設記念キックオフシンポジウムが開催された際、本学の槇野博史学長(当時)が招待を受けたことに端を発しています。槇野学長が公務のため、シンポジウムに参加できませんでしたが、学長名代として東京駐在の佐藤法仁副理事・副学長・URAが参加。シンポジウム後も同研究所との交流を継続しており、コロナ禍が落ちついた本年度、本学でSDGsなど社会課題解決の活動等を実施している学生らとの交流を那須保友学長が提案し、実現しました。
 はじめに2021年に結成された学生サークルである岡山大学データサイエンス部(岡山大学DS部)を訪問。同部の顧問である野上保之副理事・教授からのあいさつとメンバー紹介の後、同部の礒野楓也さん(農学部)から設立のきっかけやSDGsに関係する活動等を詳細に説明しました。意見交換では、お茶の水女子大学との連携の模索など、学生の視点を踏まえた、スピード感がありかつ次につながる深い意見交換を実施。当初の予定時間を越え、2時間以上にも及ぶ熱い交流となりました。
 2つ目の学生交流は、岡山大学SDGsアンバサダーでもある岡山大学TFT(TABLE FOR TWO)※を訪問。本学教育推進機構の町田尚史准教授の概要説明の後、岡山大学TFTを創始した中澤拓也さん(大学院ヘルスシステム統合科学研究科)と活動メンバーの澁谷香澄さん(法学部)が取り組みや運営等について紹介し、活発な意見交換を実施。また、岡山大学TFTが作成したSDGs理解推進のためのかるた「おかやまSDGsかるた」を中村さん、土井さんにプレゼント。澁谷さんは制作に至った経緯や失敗を繰り返しながらも完成にこぎ着けた苦労話を紹介しました。中村さんは学生委員会の取り組みについて紹介し、今後の活動の一助となる場となり、こちらも当初の予定を越え、1時間半にも及ぶ熱い交流となりました。
 次に岡山大学SDGs推進企画会議議長の狩野光伸副理事・教授を表敬訪問。これまでの本学におけるSDGsの取り組みや今後の取り組みのあり方など、過去・現在・未来に渡るSDGsの存在そのものについて、深い議論を行いました。また中村さんと土井さんの学生委員会での取り組みに関しても多くの助言を行い、学びを含めた場となりました。
 最後に那須学長を表敬訪問。三村由香里理事(企画・評価・総務担当)と佐藤副理事・副学長・URAも同席し、本学の長期ビジョン2050や、そのビジョンの中でのSDGsをどのように活用しているのかなどを紹介。さらに自身の人生において物事の挑戦は失敗が多くあったが、その失敗の積み重ねで今があり、より良い未来へ続けるためのさまざまな知恵や数多くの人たちとのつながりなどがあることを紹介。来学されたお二人にSDGsの取り組みの失敗を含めて、若いうちの失敗が取り返しのつかないものではなく、次への糧であることなどを伝えました。中村さんと土井さんからも取り組み紹介とともに、今回の学生同士の交流がとても有意義であり、次に生かすことの多い機会であったことなどが述べられました。
 今回のお茶の水女子大学との学生交流について那須学長は、「コロナ禍などがあり、実施に1年以上の月日を要しましたが、とても実りの多い学生交流となったことは、学長として大変嬉しく感じています。このような機会に応じてくださった、お茶の水女子大学の佐々木泰子学長とSDGs推進研究所の藤原葉子前所長、斎藤悦子所長、そして窓口をご担当されアシストをいただいた笠松千夏特任教授ら教職員の皆さまに厚く御礼申し上げます。なかなか思うようにいかないことも多く、失敗を恐れることもあるかと思います。私も失敗ばかりしています。しかし、失敗を恐れず、どんどん挑戦し続けること、道は成功か失敗のふたつに分かれているのではなく、失敗の積み重ねという1本の道の先に成功やありたい姿があるものだと思います。失敗しても道が続くように学長として、また岡山大学としてできることは精一杯していきたいと思います。今回の学生同士の交流を次に生かされることを期待し、心から応援し続けます」と、来学したお二人へのエールを含めてコメントしました。
 本学ではSDGsを起点に地域や産学官などのさまざま機関とパートナシップを結び、社会変革を推進しています。さらに昨年度に採択を受けた文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)の取り組みにおいても、SDGsに根ざしたものがいくつもあります。次世代を拓く多くの皆さんを支援するとともに、ともに社会変革を推進していけるよう、失敗を恐れずに挑戦し続けます。どうぞお茶の水女子大学学生委員会の若い皆さんを含めて、引き続き、ご支援等のほど、よろしくお願い申し上げます。

※TFT(TABLE FOR TWO)
TFTは日本発の社会貢献運動で、先進国の参加者と開発途上国の子どもたちが、時間と空間を越え食事を分かち合うことで、先進国の飽食と開発途上国の飢餓の同時解決を目指すというものです。TFT対象のメニューを食べると、代金のうち20円が寄付金となり、TFT事務局を通してアフリカ・アジアなどの子どもたちへ給食が届けられる取り組みで、本学では2019年から活動しています。
 

那須学長の蝶ネクタイをモチーフにした「ガクチョウネクタイ」を手にしての記念撮影(左から那須学長、土井さん、中村さん、三村理事)

岡山大学DS部員にお茶の水女子大学SDGs学生委員会の取り組みを紹介する中村さん(中央)

おかやまSDGsかるたを手に岡山大学TFTメンバーらとの記念撮影(左から中村さん、土井さん、中澤さん、澁谷さん、町田准教授)

狩野議長に取り組みを紹介する土井さん(右)

本件問い合わせ先

岡山大学SDGs推進本部(事務担当:総務・企画部 社会連携課)
TEL : 086-251-8491
E-mail:SDGs◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※@を◎に置き換えています。
https://sdgs.okayama-u.ac.jp/

© Okayama University

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