自然環境の利用と保全の好循環を生むトレイルラン大会の運営

 トレイルランをはじめとする自然を利用するアウトドアスポーツは参加人口が増えている一方、フィールドとなる自然環境の保全は高齢化や産業構造の変化に伴って持続可能ではなくなっている。トレイルラン大会として、開催地域の環境保全に関わるこのギャップを埋め、行政の補助金に依存せず持続可能な課題解決を進めたいと考えたのが、本大会のビジネスモデル構築のきっかけであり、2022年、2023年と継続している。

 FORESTRAILは、従来のトレイルラン大会と下記の点において異なる。
①一般参加費よりも高い参加費を支払い、大会とは別日に自然環境保全(登山道や森林の整備)に参加する「グリーナブルアクト枠」を用意。2回の大会合わせて50名(総参加者数の約5%)の参加者があった。
②大会への協賛メリットとして、社員のSDGs研修や福利厚生として利用できる自然環境保全アクティビティの機会を協賛企業に提供。また、協賛企業のSDGs事業創出に向けたビジネスマッチングの機会を提供した。
③大会収益の一部を「蒜山自然再生協議会」に寄付したほか、蒜山・新庄地域で環境学習等を実施している団体の活動に必要な物品購入に充てるなど、地元地域の自然環境保全活動を支援した。金銭的支援は2回の大会合わせて122万円(大会総収入の約7%)に及ぶ。
今後もこのビジネスモデルでの大会開催・運営を続けていく予定であり、自然環境保全の持続可能性を担保していきたい。
 

大会シンボル

メイン会場・グリーナブル蒜山のスタート風景。これから76㎞を走る。

協賛企業の社員研修として実施した登山道整備

協賛企業の社員研修として実施した蒜山高原伝統の茅刈り

協賛企業の福利厚生として実施した夏休みの水生生物観察会

担当者

© Okayama University

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