持続可能な土地管理による温暖化抑制への貢献

社会的背景

東南アジアの熱帯林では無秩序な森林開墾の抑制と周辺農民の生活基盤の確保を通じ、経済と環境とを両立させることを目的とした“社会林業政策”が導入されています。しかしながら現状では、森林斜面の農地化を加速させ、その結果として土壌流亡を助長し、流域内に蓄積されていた炭素が大量に流出しています。
 

活動の目的

開墾による土壌流亡が激しい熱帯林斜面を保全し、持続的な営農が可能な流域管理技術を開発することで、現地農民の貧困改善と流域の水環境保全、そして流域からの炭素流亡の抑制(地球温暖化抑制への貢献)を目的に研究を進めています。
 

活動の概要

インドネシア・スマトラ島南部に位置するバトゥテギダム流域を主な調査対象地域に選定し、現地の大学や研究所と共同して、流域内での水質調査や営農状況調査を実施しています。加えて、シミュレーションモデル解析を援用し、流域内で進められているコーヒー栽培を持続可能な形態にするための土地管理について考察しています。
 

期待される効果

日本は世界でも有数のコーヒー豆輸入国であり、対象流域もその栽培地の一つです。本研究を通して、熱帯林保全と営農利用とを両立させる持続的な流域管理の実質化に貢献します。これが結果として、流域内への炭素貯留を加速させ、地球温暖化の抑制に貢献できると考えています。

 

担当者

© Okayama University

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