パーム酸油を第二世代バイオディーゼル燃料に変換するための研究

社会的背景

地球温暖化対策が緊急の課題である現在、化石燃料に代わる代替燃料の早期導入が望まれている。これまで植物油由来の第一世代のバイオ燃料は既存の森林の伐採や食物のバイオ燃料化が伴った。これでは、カーボンニュートラルが成立せず、食料生産との対立も生じる。
 

活動の目的

本研究では、非食用油で低需要、排出量も少ないパーム酸油を第二世代のバイオディーゼル燃料に変換することを目的とする。
 

活動の概要

高酸価の植物油からでも選択的かつ効率的に酸素を引き抜く水素化脱酸素反応を実現し、軽油等の代替燃料となる第二世代のバイオディーゼルの効率的な生成方法の確立を目指す。具体的には安価な卑金属による貴金属の性能に匹敵する複合触媒を作製し、これらを酸価が高く、成分が不均一なパーム酸油に適用し、反応条件の最適化を行い、長鎖炭化水素を効率的に回収する。
 

期待される効果

これにより、課題である低温流動性の改善とバイオ燃料に使用できる植物油の酸価の制限を解決する。また、パーム酸油の排出量は少ないため、燃料化してCO2を排出したとしても、再び植樹することでカーボンニュートラルが成立する。


 

パーム油生産のためのヤシの木とヤシの実

触媒と実験条件を工夫しながら、パーム酸油の改質実験を行っている様子 左端:パーム酸油

担当者

© Okayama University

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