コハクチョウの越冬行動を活かした環境配慮型農業の展開による水環境の保全

背景・目的

農地は私たちの食糧を生産する重要な場です。しかし、環境への配慮を欠いた営農活動は、経済的にも環境的にも負のインパクトを与えます。また、農地は私たち人間だけではなく野生動物も利用しています。例えば,コハクチョウは毎年10月中旬頃ロシア極東から日本へ飛来し、3月中旬頃から徐々に帰郷します。越冬するコハクチョウの一部は、冬場に水田内に水を貯める冬期湛水水田を寝ぐらとして利用し、日中は畦畔で休んだり、周辺農地で採餌したりします。
水田や周辺農地で多くの時間を過ごすコハクチョウは、糞という分解されやすい有機物の形で栄養塩を水田内や農地へ供給します、コハクチョウの越冬行動を観察し、水域や土壌へ供給された栄養塩量を正しく評価することで営農に生かすと共に、流域内物質循環を解明し水環境の保全に繋げたいと考えています。
 

期待される効果

私たちの最終目標は、環境、人間(農家)、そして野生生物の間でお互いに有利な関係を見つけ、その結果として、水環境を保全し、次の世代へ繋ぐことです。
学部生・大学院生を巻き込んだ実践型の教育研究を通して、高度な知識と幅広い視野を持った人材を育成すると共に、地域と課題を共有して、水環境の保全に取り組みます。
 

担当者

© Okayama University

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