“人工のハサミ”でウイルスから人・動物・植物を守る「三方よし」の革新的技術:人工核酸切断酵素

目的・活動

微生物であるウイルスは、人・動物・植物に対して感染症などの病気を引き起こします。しかし、体内に侵入しても増えなければ病気になりません。例えばウイルスの遺伝情報である核酸(DNA、RNA)を侵入した細胞内でズタズタに切ってしまえば、自分のコピーを増やすことが不可能です。このウイルスの核酸を切る“人工のハサミ”である「人工核酸切断酵素」を世界で初めて開発しました。既にインフルエンザウイルスのRNAを5分以内に切断できる“人工のハサミ”の開発に成功。さらには人工DNA切断酵素を用いて子宮頸がんの原因ウイルスであるヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)の増殖を抑えることに成功しています。

 

今後の計画

現在、サクラ属である梅や桃などに感染するプラムポックスウイルス(PPV)により大きな損害が出ます。東京都青梅市にある有名な観梅の地がPPVに感染し、長年親しまれてきた観梅の地が失われています。私たちは国家プロジェクトとしてPPVに合った“人工のハサミ”の開発を進めています。これは単に研究開発という点だけではなく、私たちが先人から受け継ぎ大切にしてきた観梅の文化を守ることでもあります。大切な文化を守るための挑戦が、いま岡山大学の人・動物・植物「三方よし」の革新的技術をもとに進められています。

 

参考URL

http://www.okayama-u.ac.jp/user/seralab/index.html

担当者

© Okayama University

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