グローバル正義の視点を備えた学生の育成

社会的背景

地球上で2012年時点において1日当たり1.9ドルの貧困線を下回る生活を送る人々は約8億9600万人、人口比では12.7%に上る。また、2010年時点で世界の中で最も豊かな人々20%が世界の所得の80%を所有しており、最も裕福な200人の資産は世界人口総年収の41%を占めている。
 

活動の目的

法学部の3コース制のうち、公共法政コースにおける選択必修のコア科目として、その他のコースにおける選択科目として「法と正義ab」を提供し、公務員や法律家、民間企業への就職を希望する法学部生に世界の貧困・格差の現状に関する知識と、それに対応するグローバル正義の観点を学んでもらうことを目的とする。
 

活動の概要

授業では法哲学・正義論の最先端領域であるグローバル正義に一回の講義を割いて、それらの最新の理論を説明して、その他日本国政府や諸々の国際機関やNGO・NPO団体の取り組みなども紹介し、世界の貧困と格差の現状、SDGsで掲げられた目標、これらの問題を解決するための理論的アプローチを知ってもらう。そして期末試験などを通して、履修者がどれだけ理解できたかを判定し、成績評価に反映させる。

 

期待される効果

受講した学生たちは、世界の貧困状況とその対応戦略に関する知識を自発的なボランティア活動や就職活動に役立てることができる。それらの活動を通して、地元の官公庁や企業などに就職しながらも、グローバルな視点を備えた、国境を超えて地方と地方とで横断的に活躍できるインターローカルな人材となることが期待される。

 

伊藤恭彦『貧困の放置は罪なのか 』より

担当者

© Okayama University

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