二酸化炭素を化学原料として用いる環境調和型物質生産

  • 二酸化炭素(CO2)は地球温暖化の一因であると同時に、地球上で最も豊富に存在する再生可能な炭素資源である。CO2の有用物質への変換反応の開発は人類が直面する喫緊の課題であるため、世界中で研究開発が進められている。
  • CO2とエポキシドから環状炭酸エステルまたはポリカーボネートを与える反応は有用性が高い。環状炭酸エステルはポリカーボネートやポリウレタンの原料、リチウムイオン二次電池の電解液、非プロトン性極性溶媒、医薬中間体などの用途がある。
  • CO2の有用物質への変換反応とその触媒を開発している。例えば、CO2とエポキシドから環状炭酸エステルまたはポリカーボネートへの変換反応を研究しており、優れた触媒活性を示すいくつかの金属錯体触媒や有機触媒を見出している。中でも、金属中心と第4級アンモニウムハライドを有する二官能性ポルフィリン金属錯体(図②)が世界最高水準の触媒活性を示した。
  • CO2を化学原料として用いる環境調和型物質生産技術の開発によって当該分野の発展に貢献する。さらに、CO2以外の化学原料として化石燃料に依存しない再生可能炭素資源(みかん・ぶどうの皮由来の物質など)を積極的に採用し、持続可能な物質循環型社会(図①)を目指す。

図①

世界最高水準の触媒活性を示すCO2変換触媒 (二官能性ポルフィリン金属錯体)図②

担当者

© Okayama University

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