医療画像における管状組織を対象とした管径可視化システムの開発

  • 9.産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 17.パートナーシップで目標を達成しよう

社会的背景・活動の目的

近年、画像診断機器の機能向上により、健診時の画像検査で偶発的に発見される病気も少なくない。一方で早期発見が困難な病気の代表として膵臓癌があり、あらゆる癌の早期発見が可能となってきた現在においても発見が遅く、予後不良な疾患である。現在、腹部超音波検査やCT検査などで発見される膵臓癌の多くは、膵実質内に腫瘤を形成した段階で発見されており、局所で進行した状態である。膵臓癌のごく早期の段階は、膵管上皮のみに変化を及ぼすことが多いとされ、その微細な変化をとらえることが早期膵癌を発見する画像的なkeyとなる。膵管の変化を最も描出できる画像としてMRCP(核磁気共鳴胆管膵管撮影)があり、撮影時に被ばくもない事から、今後健診レベルでの導入が期待されている。

 

活動概要と期待される効果

膵管の微細な狭窄やその前後における管径の変化は、原則的に色情報を持たないMRCP画像においては指摘困難な場合がある。本研究は川崎医療福祉大学と共同研究であり、種々の画像処理を応用し、各管径や狭窄形態を色情報として描出し明瞭化することで、診断精度の向上に大きく寄与すると考えている。現在さらなる画像技術の開発中である。 

担当者