国内初の膵疾患に対するEUSガイド下薬物注入治療

  • 3.すべての人に健康と福祉を
  • 9.産業と技術革新の基盤をつくろう

目的・活動

 近年、胆道・膵臓領域における超音波内視鏡(EUS)による診断・治療の普及はめざましく、海外ではEUSを用いた低侵襲治療として、低悪性度の膵腫瘍や膵嚢胞性病変に対してEUSガイド下に穿刺を行い薬物注入が行われており、一定の治療効果が報告されている。
 岡山大学病院では早期の膵神経内分泌腫瘍(PNET)に対し、国内で初めてEUSガイド下に薬物注入治療を行い、治療効果を得てきた(UMIN:000018843)。今後、膵疾患におけるEUSを用いた低侵襲治療は普及してくると予測されるが、手技で使用する薬物注入用の穿刺針が存在せず、薬物注入に適した注入針の開発が必要である。本活動により、イノベーションを促進させ、すべての国々の医療技術を向上させる。

期待される効果

  PNETの基本治療は膵切除術であるが、EUSを用いた低侵襲治療である本治療により治療効果が認められれば、膵切除術が回避でき、患者の身体への侵襲度が格段に低くなる。また、膵臓はインスリンを分泌していることから、膵切除後に起こり得る糖尿病も抑制できる。

担当者