砂漠化するマングローブ林の再生と保全

  • 14.海の豊かさを守ろう
  • 7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 12.つくる責任 つかう責任
  • 15.陸の豊かさも守ろう

乾燥地の海岸に成立するマングローブのヒルギダマシは、燃料や家畜の飼料として貴重な資源である。しかも、ヒルギダマシ林は魚付き林として沿岸水生生物の生存に欠かせないので、地域住民の生活に密着した生態系である。しかし、サウジアラビアを初めとする中東諸国では、近年の社会・経済の発展の結果、海岸域では大規模な開発が進み、ヒルギダマシ林はいたる所で分断・破壊されている。経済発展とヒルギダマシ林生態系の保全を両立させるためのグランドデザインが求められている。さらに、インド洋沿岸では、海面上昇による立地環境の変化がヒルギダマシ林を絶滅の淵に追いやっており、健全な生態系を再生・保全する技術の開発が喫緊の課題である。
そこで、紅海沿岸のヒルギダマシ林の生理生態と遺伝特性の解析を進めるとともに、インド洋沿岸にその対象域を広げ、地理的変異の調査を始めている。
ラクダの食害を受ける乾燥地の環境に適応したヒルギダマシの生理生態的特性と繁殖戦略を元に、ヒルギダマシ林の保全、再生の技術開発を進める。さらに、遺伝特性の地理的変異からヒルギダマシの生存戦略を解明し、インド洋沿岸の広域に適応できるヒルギダマシ林の保全戦略の策定を目指す。
 

担当者