脳外傷による事故死を防ぐ抗体治療法開発

  • 3.すべての人に健康と福祉を

背景・概要

脳外傷は、交通事故を最大の原因とし、脳外科臨床あるいは救急医療において最も頻繁に経験される病態の一つであるとともに、若年層における死因の上位を占める。また、脳外傷後に後遺症を生じることによる社会的損失は非常に大きい。
西堀らの研究グループは、脳外傷に有効な抗HMGB1(High mobility group box-1)単クローン抗体治療法を開発した(FASEB J, 2007; Stroke, 2011; Ann Neulol, 2012; Neuropharmacol, 2014)。
厚労科研やAMED橋渡し研究助成など大型研究費を得て、すでにヒト治療用のヒト化抗HMGB1抗体を作製し、その基本特性の解析を終えている。

基本特許

  • 外傷性神経障害治療剤
    特許第6154135号、PCT/JP2011/077782
  • ヒト化抗HMGB1抗体もしくはその抗原結合性断片
    特許第6247646号、米国登録9550825

 

今後の計画・期待される成果

現在、抗体医薬開発のパートナー企業を探索中である。抗HMGB1抗体治療は世界初の脳外傷急性期治療法となる可能性がある。後遺症を予防し社会復帰を可能とさせる抗体治療の実用化が実現すれば、少子化社会における医療ニーズに大きく応えるものとなる。

参考URL

http://www.okayama-u.ac.jp/user/pharmaco/

 

担当者